家を建てたい、家をリフォームしたいと想ったときに、皆様が一番最初に行動するのが、住宅展示場のモデルハウスを見に行って参考にしようと想うのではないでしょうか。いろいろなモデルハウスが建ち並ぶモデルハウスは豪華絢爛です。
見に行った結果はどうでしょうか?自分の建てたい建物とご予算と、いかがなものだったでしょうか?多くの方々は広々としたモデルハウスと金額を聞かされ圧倒されてしまうねではないでしょうか。
そうです、多くの住宅展示場は実際に建てる建物ではなく、私どものメーカーはこのような建物もできますよと、デザイン力や技術力をアピールし結果的には何千万という一般の方々が手にすることの出来ない価格になっています。そしてアンケートという名の名簿を書かされて、攻めの営業に対応させられるはめになります。そしてモデルハウスとはかけ離れた図面で勧められて、予算もオーバーになりギリギリのローン組に不安を感じますが、営業マンに押し切られてメーカーと銀行の提携によりぎりぎりの住宅ローンを組むことになるのでしょう。
住宅を取得する目的は誰もが幸せな家庭を築く為だと思います。
このような状況ではたして幸せな家庭を築くことができるのでしょうか?
かと言って弊社で建てれば幸せな家庭を築けるとも言いません。
メーカーの建物は他県に渡り展開している建物ですから、建築に詳しくないお施主にとってちょっと高い安心料だと思える方はよろしいかと思いますが、そうでない方はやはり自分が納得いくまで、いろんな建築現場を見て、いろんな方の話を聞いて、自分が建てたい家を徐々に容にしていかなくては、自分が考えるような家は遠いのではないでしょうか。私は家を買うといういい方は好きではありません。住む人が出来ている建物をみて購入する場合は買うでいいのかも知れませんが、本来建物は住む人に合わせて造られるべきものですから、家を造るという言い方が本来だと私は思います。
家は外断熱が良いとか、プラスチック系断熱材が良いとか、熱伝導率が良いとか悪いとか営業マンの話から出てきますが、木造建築にコストも含めてどうなのか考えていきたいと思います
まず、断熱材の種類からお話しますと大きく分けて断熱材は3種類に分けられます
1つは 無機繊維系断熱材(グラスウールロックウールなど)
2つは 発砲プラスチック系ダンエツ材(プリスチレンフォームやウレタンフォームなど)
3つは 木質繊維系断熱材です(インシュレーションやセルロスファイバーなど)
特徴は
1は 安価で内断熱材として用いられているが、水分を含むとなかなか出すことが難しい。施工性は良いが施工方法が安易に考えられやすい。正確に施工を行ってこそ性能を発揮する
2は プラスチック系断熱材は性能的にもすぐれ、水分にも強い。
柔軟性がない分、床断熱や外壁の外断熱などに使用されている。
価格は1よりも高価です。
3は 木質系の噴きつけ断熱材でブローイングとも呼ばれ壁、天井に吹き込んでいく断熱方法で専門業者でしか出来ない施工です。価格帯は1,2を上回ります
内断熱と外断熱
内断熱と外断熱とは断熱材の施工する部分を壁内部に設けるか、壁の外部に設けるかの違いで、内断熱は1,3を使用し、外断熱は外側に取り付けられるプラスチック系の2を使用するのが一般的です
じゃーどっちが断熱性能がいいの?数字のマジック
熱伝導率(熱が伝わる数値)を見てみますと、グラスウールの16Kでは0.038w/(m・k)です。これはグラスウールの体積が1㎥あって外と内の温度差が1℃あるとき1秒間に1m移動する熱量を出したもので数値が少ないほど断熱性能が良いことになります。
では、一般に外断熱で使われている押し出し法ポリスチレンフォーム3種では0.028w/(m・k)です性能はこちらが0.01w/(m・k)分、性能が良いことになります。
営業マンはこの数字を鵜呑みにして、「外断熱がよいですよ」というでしょう。
そこでここに数字のマジックがあります。
それはこの比較の数字は同じ1mの厚みの材料で比較してるという点です。なぜならば現場で使用するのはグラスウール材は通常100mmの厚みを使います、外断熱は柱の外にも置けるため、厚い断熱材は固定できないので通常30mmから50mm程度です。
そうすると、グラスウール16kは100mmですから0.38w/(m・k)で、押し出し法ポリスチレンフォーム3種では0.56w/(m・k)になるわけです。実際には熱橋などがありますが、単純計算ではグラスウール材が安価で性能が良いことになります。
ではなぜグラスウールが敬遠されるのでしょうか?
それは、断熱材の出だしがグラスウールで性能も悪い材料で、厚みも50mmの材を施工方法もわからないまま、今まで多く使用し問題になってきたからです。
性能の良いグラスウールをきちんとした施工方法で行えば結露しない安価で高性能な断熱性能が取れることが実証されています。ですから断熱材の数値だけで判断するのは避けるようにしましょう。
住宅の価格は車の価格のように、ここまでが本体価格で、これが諸経費という決まりはありません。簡単に申しますと、価格の設定基準は格住宅会社によって違うということです。これは住宅建築においては車と違って建築条件、つまり地域帯、立地条件、によって価格がかわることが大前提にあるからです。昨今はローコスト住宅の宣伝合戦が繰り広げられています。
しかしいくら顧客にコストパホォーマンスをアピールしたいからといって、足場工事や電気工事、設備工事を抜いて本体価格と公表しているのはいかがなものかと思います。やはり本体価格とは人が住める基準において本体価格と考えるのが常識の範囲ではないでしょうか。
もうひとつ坪単価というものがあります。総工費を建物の坪数で割って出し、その価格帯の目安にするのもです。関東では6尺×6尺を1坪と呼んでいます。
この面積の計算も建築基準法の床面積や建築面積計算とは違って、各業者の施工面積という面積の計算方法を取り入れて出している場合が多いようです。施工面積とはポーチとかベランダ、吹き抜けなどを入れてる場合があります。当然この部分も作成費用がかかっている部分ですから、施工部分に入るのですが、分母が大きくなればなるほど坪価格が下がっていく仕組みになります。またメーターモジュールを使っていながら1m×1mが一坪ではなく、坪単価は6尺×6尺を1坪と計算して算出する業者もいます。このように常識ではない考え方で価格を安く表現することがあるので注意しなければなりません。
最近、住宅の進化は著しく10年前の建物と、現在の建物は耐震性、断熱性をみても、随分変わってきています。また省エネ対策もいろいろな方法が出てきています。2030年には完全省エネ住宅に移行されます。
皆様は家を建てるときに一番に何を重要なものと位置づけしますか?
調査によると以下のデータがあります。(2014 NIKKEI HOME BUIOER)
など、統計的には省エネ住宅にしたいと望んでいる方が多く見られますが、国の認定住宅はあまり関心がないような数字になっています。これは顧客にきちんと説明が広まっていないように見受けられます。